佐世保市にお住いのあきちゃん、肝臓に巨大な腫瘤があるとのことで他の動物病院さんからのご紹介でいらしていただきました。本院は手術の実績も多く、今回のように手術依頼でご紹介をいただくこともあります。
肝臓の腫瘤は肝臓細胞癌という癌も多く、この腫瘍の特徴として悪性であっても大きくなるまでトラブルを起こしにくいというものがあります。よって体調が悪くなった時には腫瘤が巨大化している子を多々診ます。あきちゃんも例に漏れずこのタイプで、すでに12㎝以上の巨大な腫瘤に成長しており、難度の高い手術が必要な状況でした。詳細な検査行い現状を把握し、後は手術日を迎えるだけという矢先に大きな問題がおこりました。今までこんなに大きな腫瘤があるにも関わらず不思議なくらい元気だったあきちゃんが、急に度々吐き、弱ってきたとの連絡が休診日に入りました。急いで病院へ行き診察したところ肝臓の腫瘤が破裂し、お腹の中で出血している状態でした。急遽スタッフを招集し、緊急手術となりました。何とか無事手術を終えたのが3週間前。今では元気に回復してくれたあきちゃんを見ながらほっとしています。飼い主様からは「初めて受診したにも関わらず、休日に先生、スタッフの方たちが駆けつけてくれて手術をして頂き心から感謝しています。手術のリスクなど具体的に説明していただいたので何があっても納得できると思いました。こちらの病院に出逢えてよかったです。」と喜びの声を頂きました。
※休診:土曜日・日曜日・祝日