佐世保市早苗町からお越しのアヤちゃん。2日前から嘔吐があると来院されました。飼い主様の思い当たることは数日前に洗顔ネットで遊んでいていたことぐらいでしたが、洗濯ネットもほとんどなくなっている部位はなかったので、これが嘔吐の原因とは言い切れない状態でした。 各種検査の結果、典型的ではないが腸閉塞の所見があり、稟告と検査所見からやはり洗濯ネットによる腸閉塞を疑い緊急手術となりました。
アヤちゃんの腸内からは洗顔ネットの一部が摘出されました。幸い、飼い主様はアヤちゃんの体調の変化にすぐ気づき、病院に連れてきて早い段階で手術を行えたこともあり、腸の閉塞部位の損傷が少なかったため、大きな手術は避けられました。
手術後、アヤちゃんは順調に回復し、元気に退院していきました。
飼主様からは、とても丁寧な診察で説明も納得いくまで詳しくしていただき、安心して預ける事が出来ました。手術や入院はペットにとっても飼い主にとっても不安でたまりませんが、看護師さんたちの笑顔に救われました。とのありがたい声を頂いています。
ネコちゃんや、小型のワンちゃんの腸は思っているよりずっと細いものです。今回のケースも洗濯ネットを大量に飲み込んでいた訳ではなく、ほんのごく一部です。ビリビリに引き裂かれていたら一部なくなっている事にも気付けないぐらいの量です。このようにごく少量の異物でもつまってしまう可能性もあるという事を知っておくことが大切です。
ネコちゃんは紐やビニールで遊んでいて飲み込でしまう子もいます。しかし、飲み込んだ現場を見ていないと異物を飲み込んでいるのか確信できませんし、勿論、本人に尋ねても分かりません。
身の回りにそう言った物を置かないことが一番ですが、ついうっかり!は誰しもあり得ます。いつもワンちゃん、ネコちゃんの元気や食欲などの変化にすぐ気付いてあげられることはとても大切です。
つい最近アヤちゃんはワクチンを打ちに来て元気な姿をみせてくれました。今は嘔吐もなくご飯もたくさん食べているようです。
※休診:土曜日・日曜日・祝日