昨今、動物は家族の一員として迎え入れられ、病気になったら治療するという考え方はもちろんの事、病気にならないよう予防するという考え方の大切さが認知されるようになってきました。その考え方が動物たちの長寿化に大きく貢献していると言っても過言ではありません。しかし、一方では『この予防さえしていればこのような病気にならなかったのに』、『健康診断を受けていればこのように重篤化する前に気付いてあげられたのに』と悔しい思いをすることも多々あるのが現状です。一頭でも多くそのような動物たちを減らせられるよう『予防の大切さ』をお伝えしたいと思っております。
感染すると重い症状を引き起こし、命にも関わる恐ろしい病気に対して免疫力を獲得でき、感染しても病気が発症しない、もしくは発症しても軽度ですむように体を守ってくれるものです。他の動物との接触がなくても便や尿、唾液から病原体が感染する事があり、飼い主様が外から病原体を持ち込むケースもあります。
【生まれた年】4週齢以降から3週間おきに3回接種
【次の年から】1年毎に1回接種
狂犬病は感染し発症すると治療法がなく、死に至る恐ろしい人獣共通伝染病です。生後91日以上のわんちゃんは年1回の接種が狂犬病予防法で義務付けられています。
蚊に刺されることにより感染し、心臓にフィラリア虫体が寄生することで心臓、肝臓、腎臓、肺などに障害が起こり、命に関わる恐ろしい病気です。しかし、予防法が確立されており、しっかり予防さえしていれば感染することのない病気でもあります。
【推奨予防期間】
・周辺に山や川がある地域にお住まいの方:年中予防
・上記以外で冬に蚊がいない地域にお住まいの方:4~12月の予防
【予防方法】月に1回の投薬か、半年に1回の注射
ノミに寄生されると血液を吸われ貧血やノミアレルギー性皮膚炎を起こしたりします。マダニに寄生されると重篤な貧血を起こす命に関わる感染症(バベシア症)にかかる可能性があり、また、近年確認されたマダニにかまれることで人間が感染する可能性のある、重症熱性血小板減少症候群という恐ろしいウイルス感染症もあり、ここ長崎県でも発生が認められています。
【推奨予防期間】 4~11月
【予防方法】月1回のお薬の塗布
【予防効果】
オス:前立腺腫大、精巣の腫瘍、男性ホルモンの影響で起こる貧血やお尻周りの腫瘍(肛門周囲腺腫)、お尻のヘルニア(会陰ヘルニア)などの病気の予防ができます。また、気性が荒いわんちゃんが温厚になるという効果も期待できます。
メス:子宮、卵巣の腫瘍、子宮に膿の溜まる病気(子宮蓄膿症)などの病気の予防ができます。また、2回目の生理がくる前に実施すると将来の乳腺腫瘍の発生リスクを92%も減少できるという報告があり、非常に効果的です。
6歳(人の年齢に換算すると40歳位)以上のわんちゃんは病気になりやすくなってきますので、早期発見のためにも年1回の健康診断をお勧めしております。詳しい精密検査をさせて頂いており時間がかかるため、予約制となっております。
【検査項目】
・一般検査(視診、触診、聴診など)
・血液検査
・レントゲン検査(胸部、腹部)
・エコー検査(腹部)
※上記の検査で異常が認められた際には追加検査をお勧めする場合もあります。
感染すると重い症状を引き起こし、命にも関わる恐ろしい病気に対して免疫力を獲得でき、感染しても病気が発症しない、もしくは発症しても軽度ですむように体を守ってくれるものです。他の動物との接触がなくても便や尿、唾液から病原体が感染する事があり、飼い主様が外から病原体を持ち込むケースもあります。
【生まれた年】 6週齢以降から3週間おきに2回接種
【次の年から】1年毎に1回接種
蚊に刺されることにより感染することがあり、心臓にフィラリア虫体が寄生することで心臓、肝臓、腎臓、肺などに障害が起こり、命に関わる恐ろしい病気です。長崎県はわんちゃんのフィラリア感染率が高い地域です。よって必然的にねこちゃんもフィラリアの感染が起こりやすい事になります。特に外出する場合には予防をおすすめ致します。
【推奨予防期間】 4~12月の予防
【予防方法】月に1回のお薬の塗布
ノミに寄生されると血液を吸われ貧血やノミアレルギー性皮膚炎を起こしたりします。マダニに寄生されると重篤な貧血を起こし命に関わる感染症(ヘモプラズマ症)にかかる可能性があり、また、近年確認されたマダニにかまれることで人間が感染する可能性のある、重症熱性血小板減少症候群という恐ろしいウイルス感染症もあり、長崎県でも発生が認められています。
【推奨予防期間】 4~11月
【予防方法】月1回のお薬の塗布
【予防効果】
オス:スプレー行動(あちこちにおしっこをかける)や臭いの強い尿の改善が期待できます。また、喧嘩をしにくくなる効果が期待できます(ねこちゃん同士の喧嘩が主なエイズや白血病の感染原因です)。
メス:子宮や卵巣の病気はもちろん、発情期の夜鳴きの抑制や望まない妊娠を予防できます。また、1歳までに実施することで将来の乳腺腫瘍の発生リスクを86%も減少できるとの報告があり、非常に効果的です。
6歳(人の年齢に換算すると40歳位)以上のねこちゃんは病気になりやすくなってきますので、早期発見のためにも年1回の健康診断をお勧めしております。詳しい精密検査をさせて頂いており時間がかかるため、予約制となっております。
【検査項目】
・一般検査(視診、触診、聴診など)
・血液検査
・レントゲン検査(胸部、腹部)
・エコー検査(腹部)
※上記の検査で異常が認められた際には追加検査をお勧めする場合もあります
※休診:土曜日・日曜日・祝日