波佐見市にお住いのウィリーくん。
お尻が腫れているとのことで来院されました。よく話を聞いてみると1か月くらい前からうんちの出が悪いみたいです。
検査の結果、会陰ヘルニアという状態になっており、手術の必要がありました。
会陰ヘルニアとは、去勢手術をしていない中年、高齢期になった男の子がなりうる病気です。
お尻の筋肉が薄くなり、腸や膀胱がお尻の外に出てしまう状態になります。
そうなると、なかなかうんちが出なかったり、そこで炎症が起きたり、また、膀胱が出るとおしっこが出なくなることもあります。オシッコは丸一日出ないと命に関わってくるほど、大変な状態になります。
ウィリーくんも最近うんちが出にくくなっており、また、検査の結果では、膀胱も少しお尻の方に出てきていた状態になっていました。
突然、手術の必要性を宣告されたのですが、ウィリーくんのためにと手術を決断されました。術後の経過も順調で、うんちの出もよくなり、飼い主様も大変喜んで頂きました。
今回は会陰ヘルニアでしたが、若い時期に去勢手術をしておくことで予防できる病気は他にもあります。もし、将来子供を強く希望されないのでしたら病気の予防の観点から去勢手術を考えてみたはいかがででしょうか。
※休診:土曜日・日曜日・祝日