仔犬、子猫を迎えたら
こんにちは。
最近コロナの影響で家で過ごす時間が増え、その時間をより有意義にするためにペットを飼うご家庭が増えているように感じます。
当院でも毎日のように仔犬、仔猫がやってきます。
そこで仔犬子猫を迎えた時に知っておいてもらいたい事についてお話ししたいと思います。
今回は社会化期編です。
僕ら人間も一人一人性格が違うようにワンちゃんも性格が違うと思った事ありませんか?
この性格に大きく関わっていることは3つと言われており、犬種による特性、親からの遺伝、環境の3つと言われています。
この3つ目の環境によるものとして最も大きな要因が社会化期をどう過ごすかになります。
社会化期とは?
1-4ヶ月齢の間にあり、外界からの様々な刺激に対して好奇心を持ち急速に適応、順応していく大切な時期。
社会化期の前半は恐怖心よりもとにかく好奇心が優っており、どんどん色々なことを経験し学んでいきます、後半になってくると初めての刺激に対して警戒心や恐怖心も芽生えてきます。なのでこの後半の時期はその子が警戒しているときには無理はせずそのこのペースに合わせて適応させてあげて下さい。
本来社会化期には親、兄弟と一緒に生活をし、犬同士のコミュニケーションを覚え、喧嘩などの加減も学ぶ時期なのです。この時期に親や兄弟から離され、ひとりぼっちで外の世界も知らずに過ごしてしまうと、外の世界に怯え、他の犬とのコミュニケーションが取れない内向的なワンちゃんなってしまいます。
ですから、このような仔犬を飼い始めたならば、その役割を飼い主さんが担ってあげる必要があるのです。
ではどのようなことを経験させてあげればいいのでしょう?
人間社会は様々な音に溢れています。人間社会で生活するわけですから、それらの音に慣らさせる必要があります。人の話し声、風、車、掃除機、携帯電話、チャイムの音など積極的に聴かせて慣れさせましょう。
また、いろんな人や動物とも接し、コミュニケーション法を覚え、多くの経験をさせてあげることも大切です。
ここで問題になってくるのがワクチンとの兼ね合いです。仔犬は免疫力が低いため、生まれた年は2、3回のワクチン接種が必要になります。病気の観点から考えるとワクチン接種が完全に終わってからの外出が望ましいのですが、それでは大切な社会化期が終わってしまします。
よって当院ではワクチン接種が1、2回済んでいれば抱っこで散歩コースを回り、色々な音を聞き、風景を見て、人に触ってもらい、積極的に外の刺激を感じさせて下さいとお薦めしています。他のわんちゃんとの接触もワクチン接種や、ノミダニの予防などしっかりしており、噛み付かない温厚な相手であれば問題になることは少ないと思います。
貴重な社会化期を大切にして、社会性があるみんなに愛されるワンコに育ててあげて下さい。
詳しくはスタッフまでお伺いください。
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